通勤電車で座る道
僕が電車で席を譲らない理由 に触発されて、電車で座ることについての本を紹介。
通勤電車で座る技術!
内容ですが、
激戦の末に敗れ去った通勤戦士もいれば、独自の理論や経験によって勝ち抜いてきた歴戦の勇士もいるだろう。 本書は、そうした先人たちによって培われてきたノウハウ集であり、いわば通勤電車版「五輪書」ともいうべきものである。
とか、
通勤が地獄から天国へと変わる。毎日が「椅子取りゲーム」のあなたに捧ぐ、70のシットダウン・テクニック。
で、挿絵がしりあがり寿ですから、ノリはだいたい分かるかと思います。
降りない駅なのに、停車直前にスマホをしまったり、本を閉じる行為は、前に立っている人に「お。降りるのか。座れる!」といらぬ期待を抱かせるので、厳に慎みましょう。
[図解] 電車通勤の作法
われもわれもと押し寄せ、突入する通勤電車。殺伐とした雰囲気のなか、車内で睡眠時間を補うどころか、ますます体力が奪われていく――。流れにぶつかるのではなく、受け流す。空気のように溶け込みながら、静かに着席して「正しいポーズ」でぐっすりと眠る。不毛な戦いを避けてこそ、元気に職場へ向かうことができるのだ。
こちらも同様のノリのようです。
本書の著者は、片道2時間の通勤を20年以上続け、「電車通勤士」を名乗るサラリーマン。日々往復する通勤電車の車内から、自らと日本を変えていく、前代未聞の電車通勤入門書!
20 年以上ですか。己を笑うしか通勤電車をやっていけないですよね。
通勤電車でよむ詩集
通勤電車で詩を読むなんて、なんだか素敵ですね。
●朝の電車 うたを うたうとき/まど・みちお フェルナンデス/石原吉郎 イタカ/コンスタンディノス・ペトルゥ・カヴァフィス 少女と雨/中原中也 緑/豊原清明 胸の泉に/塔 和子 宇宙を隠す野良犬/村上昭夫 森の奥/ジュール・シュペルヴィエル いつ立ち去ってもいい場所/谷川俊太郎 ばらあど/ガブリエラ・ミストラル 春の芝生の上に/趙明熙 九才/川田絢音 言語ジャック 1新幹線・車内案内/四元康祐 からたちの花/北原白秋 ●午後の電車 アドルストロップ/エドワード・トマス 川が見たくて 盛岡・中津川/高橋睦郎 四十五歳/ヘイデン・カルース 見えない木/田村隆一 洛東江/崔華國 滝のある山/中本道代 緑の導火線を通して花を駆りたてる力/ディラン・トマス 孤独な泳ぎ手/衣更着 信 ぼくの娘に聞かせる小さい物語/ウンベルト・サバ しずかな夫婦/天野 忠 母の死/草野心平 賀状/長田 弘 雪、nobody/藤井貞和 ●夜の電車 駅へ行く道/山本沖子 池( pond)/白石かずこ 昨日いらつしつて下さい/室生犀星 犬を喰う/金時鐘 眼にて云ふ/宮澤賢治 家/石垣りん ぼくは聞いた/パウル・ツェラン 記憶/小池昌代 会話/ルーシー・タパホンソ 遺伝/萩原朔太郎 ひとつでいい/トーマ・ヒロコ 踊りの輪/永瀬清子 終電車の風景/鈴木志郎康 わたしは「死」のために止まれなかったので--/エミリー・ディキンソン
『四十五歳』とか『母の死』というタイトルだけで胸をえぐらるのが詩の力でしょうか。
「枕草子」にも名前の登場する歌道の家の流れを汲む子爵家で生まれでしたが、後に没落し、旅館などで勤めた富小路禎子氏の短歌、
自動エレベーターのボタン押す手がふと迷ふ真実ゆきたき階などあらず
をふと思い出しました。
電車の乗り方座り方
自分をみつめて、他者への愛を!いつでも、どこでも、サッと読めて、ジュワッと心にしみるモノクロームの世界。
「小さな出版社」なる出版社から出版されている『電車の乗り方座り方』の表紙から声高な正義と、そこはかとなく狂気を感じます。
世界が認めたニッポンの居眠り 通勤電車のウトウトにも意味があった!
なぜ日本人は電車の中で居眠りし、降車駅で突然ニョキっと起きるのか?
日本では人々がどのように、そしてどのような文脈で居眠りをしているのか
について、ケンブリッジ大学の文化人類学者が論じる「日本の居眠り論」。
いまや「居眠り」は、世界の「イネムリ」へ。
「ニョキっと起きる」理由を TV で観ましたが、寝ていても脳は駅のアナウンスを聞いているそうです。
検証として、一つ前の駅をアナウンスすることで起きることを確認していました。
日本人すげえええええええええ、と思いたい方もいらっしゃるかもしれませんが、電車内でのイネムリは日本だけではありません。
ただ、ここまで正体なく眠るのは限られた国でしょうけれども。
海外ではイネムリで窓に頭をもたれさせた乗客に骨伝導で広告を伝える試みもあるようです。
おしゃべり
自分が醜く産まれたことを悲しく思うのが席を譲る時ですね。
自分が妊婦なり目の不自由な方に席を譲ると「偽善」「キモ!」「変な宗教に入っているんじゃないの?」と周囲に不快な思いを与えてしまいます。
そのため、電車が止まったら、さもその駅で降りるように席を立ち、隣の車両に移るようにしています。
ところで最近困るのが、乗り過ごさないように自分の降りる駅に着いたらスマホなりでアラームを鳴らす方です。
その駅で降りないまだ眠っている戦士たちの安眠を妨げる行為で美しくないですね。
日々、礼節を持って通勤電車で座る道を研鑽したいものです。
明日も通勤電車で座るどー。