面白い本の表紙

もしくは美しき水車小屋の娘

物を持たない生活

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

あれ。自分はフランス人だったのか。

本書は 10 着の上質なものを買え、という内容。

良い物を身につけていると、意識が変わるからということ(笑)。

ちなみに著者はアメリカ人。

自分は平日毎日違う服が着られるからという理由で安物 5 着ですが、襤褸を着てても心は錦。になるといいのですが。

100個チャレンジ  生きるために必要なモノは、そんなに多くない!

100個チャレンジ  生きるために必要なモノは、そんなに多くない!

そういえば同じアメリカ人で 100 個だけの持ち物で生活する、という本もありました。

一年間 100 個の商品で過ごす、という提案です。

しかし、美しく住みやすい土地と、自然との触れ合い、安定した仕事、健康な家族、やさしい義理の両親、愛情に満ちた配偶者、メキシコ料理、そしてセックスのほかに望めるものなど、この世にあるだろうか。私たちは、メキシコ料理店で食前に祈ったが、それはもっともな行為だったと思う。感謝して当然だった。私たちは恵みを受けているのだから。

私にはメキシコ料理くらいしか実現できなさそうです。

スティル・ライフ

スティル・ライフ (中公文庫)

この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。

大事なのは、山脈や、人や、染色工場や、セミ時雨などからなる外の世界と、きみの中にある広い世界との間に連絡をつけること、一歩の距離をおいて並び立つ二つの世界の呼応と調和をはかることだ。たとえば、星を見るとかして。

という美しい言葉ではじまる物語。

100 個チャレンジの理想の世界に似ていますね。

この作品にこんな人物が登場します。

実に奇妙な引越だった。彼はまず昼間、段ボールの箱にきちんと梱包したパソコンを一台もってタクシーでやってきた。今度は家財を全部持ってきてまたタクシーでやってきた。タクシーで運べるほどの量しかなかったのだ。彼の家財には家具は何一つなく、什器の類もほとんどなく、すべてが大きな登山用リュックと二つの中くらいの鞄に収まっていた。

この方も 100 個くらいで生活をしている感じです。

自分も何度か引っ越ししていた時期があって、こんな程度の荷物でした。

自炊しないから什器ないし。

ただ、机は必要でしたね。ご飯を食べる時に不便でした。